いまさら【○○】

振り返ってみてヤッパリ気になるアイツ

【心理】 ABO式血液型

kotobank.jp

 

「考える生き物」たる人間に産まれたからには、だれしも1度は「自分とは…どういった存在なのか…」と思い悩んだ経験があるのではないかなと。かくいう私は、結構な頻度でそんな自問自答を繰り返しています。生涯現役迷子。

 

そういう時に手っ取り早く、何らかの回答を示してくれるのが「性格診断」やら「心理テスト」であろうかと思います。特に日本人に人気なのが「血液型による性格分類」でしょう。賛否両論異論も勿論認めるところです。

 

太古の昔、私が高校生だったころ、「ABO式血液型の検査」を行ったことがあります。凹みがあるスライドグラスに血清をチョッと入れておいたところに、針で指をピッと刺して、出てきた血をペッと入れる、アレです。
レポート作成にあたり、この先生の方針で考察は自由に書き散らかして良かったのですが、この時は一つだけ、お題が出されていました。

「血液型と性格について、関連性を考察しなさい」

 

当時の私は考えました。そして調べました。ネットもない時代です。論文検索なんて意識にも上らない高校生。図書館までは行きました。
んでもって、ひねり出した答えが

「ABO式血液型の違いは血球表面の糖鎖に起因するものである。糖鎖タンパクはシグナル伝達物質の主要な構成であるから、何らかの関りがあると推察する」

なんというか、こじつけ。とはいえ、沸騰期の現在と比較して氷河期の高校生には、これが限界でありました。

 

後日、返却されたレポートには赤字で

「ナンセンス」

無い知恵ふり絞って考察したのに何だその対応、と憤って生物準備室までカチコミをかけ、先生が淹れたコーヒー啜りながら駄弁ってました。エエ時代でした。

 

この記事を書くにあたり、実際どういうのが通説なのかな、研究ベースで考えたらさ、と思って、Google先生のお知恵を拝借しました。流し見した感じでは、割と古めの文献ではありましたが統計的な解析を行ったところ有意差なし、と否定的な記述が圧倒的多数でした。日本語で検索しているので、日本のお話メインですが。結局のところステレオタイプに囚われてしまって、とか、占いでよく言われるバーナム効果のお話であったりとか。あとは「関係性が無い」ことを統計的に証明する難しさであるとか。帰無仮説の棄却とかいう話を最近見た気がする…。

 

やっぱなぁ、そうよなぁ、統計つよつよですねぇ。私も勉強したほうが良いかしら。やだなぁ…などと思って、そっとブラウザを閉じようとしましたら、こんな論文たちを発見しました。

 

article.sapub.org

www.walshmedicalmedia.com

は、はぁ…?
私が見つけた中で数少ない肯定的文献。ちなみに著者は同じ日本人です。内容読んでみましたけど、うん、そういう統計的数学マジックよくわからないし、フーンどうなんだろうね、という感想を抱くにとどまりました。ご興味があればどうぞ。論文雑誌サイトですので、たぶん怪しくはないです。

 

そんな私は、自己中心的でマイペースと名高い「B型」です。
他人様からは大抵「そうは見えない」と言われますが。ほんなら何型ならワシ納得してもらえるんじゃろうか。

 

でも、ここまで書いておきながらですが、学生時代の講座とか昔働いていた所なんかが、B型率90%超と異様に高かったので、やっぱり何らかの相関性があるんじゃないかなと、非科学的ながら今でもウッスラ思っていたりもしています。

まぁ信憑性はさておき、単純に面白いので今後も心理テストとか性格分類とか、ちょこちょこやっていきたいと思います。

 

そして統計の初心者向けの本をポチりました。
引用のせいか今回は長い。以上。